睡眠中に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。
睡眠中にいびきと共に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や呼吸が浅く・弱くなる状態(低呼吸)が生じます。
睡眠中に呼吸が止まると低酸素状態になるために心臓や脳に負担がかかり、高血圧や不整脈、心筋梗塞などの心疾患や脳血管障害など命にかかわる病気を合併することもあります。
深い眠りが妨げられるために昼間の眠気や運転中の居眠り、集中力の欠如などを引き起こし、重大な事故やミスの原因にもなりえます。
無呼吸が毎晩、しかも年単位で起こることで、症状が悪化してしまいます。
下記症状などございましら、注意が必要です。
〇いびきが大きい
〇熟睡できてないようで、日中よく眠くなる
〇疲れが取れない、朝起きた時に頭が重いなど
〇夜中に何度も目が覚める
〇睡眠時に家族から呼吸が苦しそうにみえる。など言われる。
CPAP(シーパップ)療法(持続陽圧呼吸療法)はCPAP装置からホース、マスクを介して処方された空気を気道に送り、常に圧力をかけて気道が塞がらないよう
にします。この療法を適切に行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、OSASによる症状の改善が期待されます。CPAPは治療効束が高い治療法です。
CPAP療法は検査を行い一定の基準を満たせば健康保険の適応になります。
CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、熟眠感が得られ目覚めもすっきりします。
治療を続けることによって、眠気がなくなる、夜問のトイレの回数が減るといったOSAS症状の改善が期待されます。またCPAP療法による降圧(血圧を下げる)
効果の報告もあります。視力矯正のためにメガネを使い続けるように、CPAP療法も治療器を使用しなければ無呼吸は無くならす効果はありません。継続して
使い続けることが重要です。はじめてお使いになる方は、治療器に個れるまでに2~3ヶ月かかる場合があります。
OSASの患者さんの心・血管系疾患による死亡率は2.2倍と高く、CPAP治療により一般の人と同じになります。
CPAP療法は、検査を行い一定の基準を満たせば健康保険の適用になります。
その揚合には、定期的な外来受診が必須となります。外来時に主治医と相談しな
がら、より良いCPAP療法を継続していただくことが重要です。そのためにも
必ず外来にかかるようにしてください。